びすたーらい、びすたーらい

”びすたーらい”とはネパール語で”ゆっくり”という言葉。そんな”ゆっくり”した国 ネパールの青年海外協力隊隊員の奮闘記

時には活動の話を…

こんばんわ

 

先週起こったバングラデシュの襲撃事件から1周間も経ち、日本のニュースははすっかり選挙一色になってしまいました。

ほぼ隣国のネパールでも大きく取り上げられていました。

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ましてやJICAから依頼を受けたコンサルタントの方々が犠牲になられたということで、だいぶショックでした。

ネパールはヒンドゥー教の国なので、ISの影響は少ないです。

ただネパールには反政府勢力も多数おり、わずか10年前にクーデターが起きていた国なので油断は本当に出来ないです。

 

バングラデシュは昨年の日本人殺害でJICAボランティアの派遣が取りやめになっていて、その中での事件なので当面のボランティア支援が遠ざかってしまうのが残念でならない。

 

 

 

 

さて、今の職場に配属されてから、2ヶ月が経ったので活動の事を振り返ってみたい。

 

私は野菜栽培の職種として、農業開発事務所に配属されている。

主な活動としては、JICAが推奨しており前任者が手がけた「高倉式コンポスト」の普及を始め、有機栽培に繋がる栽培指導というのが主なものだ。

 

 

jiburi.com

 

生ごみコンポスト | JICA九州 - JICA

 

 

この高倉式コンポストはゴミ削減を目的として作られたメゾットのため、農業面で普及しようとすると、どうしても工程が多く面倒くさい。

 

コンポストの簡素化でもしようかと思ったのだが、まずはマニュアル通りに作ってみようと思い、やってみることにした。

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今は種菌を増殖している最中なのだが、もうじき生ごみを投入できるまで状態だ。

「これを農家に教えるのかぁ」と思うと結構プロセスが多くて大変なのだが、これからの準備と思ってやっている。

 

 

 

 

他にもやろうとしていることがありまして…

 

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写真の真ん中にある空き地は、とあるNGOが管理しているデモファーム(実験圃場)である。今回、デモファームのプランニングを依頼された。

 

実験圃場とは数年後の収入向上を見据えて、新しい作物や作型、農薬肥料の効果を試す為に、圃場の一部でテストをしているものである。

 

この地域は昨年に幹線道路が通り、交通の利便性が飛躍的に向上したので市場性を意識した野菜を作れたらいいなぁと思っている。

 

空き地以外の部分は全てトウモロコシで、少しでもトウモロコシからの転作を促せるような作物を提案できることが当面の目標だ。

 

 

他にもですね。

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お香を作るタリム(研修)に顔を出して、お香を作りながらお香用にハーブ栽培の有用性を考えてみたり

 

 

トマトに病気が出ているとお呼びが掛かって伺ったり…

(この子どもはネパールの子どもにしては珍しく人見知りだったなぁ)

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田植えに行って、昔の日本の手植えの大変さを思い知ったり

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最初は暇かなぁと思って入った任地でしたが、何だかんだ忙しいです。

最近は予定を突っ込みすぎて、ぶっちゃけ休みたいですが…

 

 

9月頃には活動計画を立てなきゃいけないので、それまで任地の畑に行きまくって活動をボチボチ決めていきたいですね。