びすたーらい、びすたーらい

”びすたーらい”とはネパール語で”ゆっくり”という言葉。そんな”ゆっくり”した国 ネパールの青年海外協力隊隊員の奮闘記

起業するキッカケを作った場所

昨日、一昨日と私の起業に関する事を書いていきました。

 

namura.hatenablog.com

 

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就職をしてしばらく経った頃から、サラリーマンではない自由な人生の送り方をしたいと「ずっと」考えていました。

 

まさしく”びすたーらい”=”ゆっくり”とした生き方を…

 

そのきっかけとなった場所があります。

たぶん、ここに出会っていなかったら協力隊に行くことも、起業することを思い立つことも無かった場所であります。

 

福島コトひらく | NPO法人コースター

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(ホームページより引用)

 

 

NPO法人コースター」は福島県郡山市にあるNPOさんで、大震災からの復興支援やコミュニティスペースの運営をされています。

 

私がここと出会った2010年はまだ、ホームページの様な立派な建物は無く、空き家で「ぴーなっつ」という名前でコミュニティスペースのみをやっている団体でした。

 

何か活動をやっているわけではなく、当時20-30代の若者が集まって、ワークショップや飲み会を開いたり、時には遊びに行くという 何にも縛られない自由な場所でした。

 

ここと出会ったばかりの頃、私は郡山に転勤したてで知り合いとかがいなかったので、暇になるとちょくちょく顔を出していました。

 

ここの黎明期は、福島大学の学生や若者の就労支援をしている団体が手を組んで始めたので、どちらかというと会社員の仕事をしている人ではなく、社会起業家フリーランスが多いこともあり、そんな彼らから刺激を受けたのかもしれません。

 

そんな彼らの現在の活動をちょっと紹介します。

月3万円ビジネス | 仕事と暮らしを自分の手に取り戻そう

 郡山出身でぴーなっつにて店を持っていた方が、震災後に始めた小規模ビジネス

チームふくしまプライド。|福島ファンクラブストア

 震災後に郡山に移住した方が始めた、福島県産農産品の販売サイト

 この方はシェアハウス運営に、チャイルドラインという子どものための電話相談の立ち上げもされた。

田村市復興応援隊

 当時の「ぴーなっつ」のメンバーも多数勤めていた、田村市の復興応援をする組織

 

 

 

私もそんな彼らに触発されて、会社員をしながら「福島県産農産物の風評被害払拭」のために、ワークショップを東京で2回行ないました。これも「ぴーなっつ」なしでは出来なかったことであります。

 

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震災直後の2011年4月と桃の出始めにあたる2011年7月の2回に分けて行い、椎茸農家や福島の農業コンサルの方を呼んでやりました。

「会社員をやりながら、よくやったな」と我ながら思っています。農業に対する想いがないとここまでは絶対にできません。

今度、このワークショップの裏話でも記事にしましょうかね。

 

 

そんな彼らから触発され続け、彼らを見ている内に

「会社員という生き方をしなくても、こんなに自由でイキイキとした人たちがいるんだ!」

と思ったのが、今に繋がっているのだと思います。

 

 

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(今年2月に一時帰国して寄った時の写真 当時のぴーなっつの皆さんも多くいます)

 

 

今度は私が彼らを触発する番なのでしょう。

震災から7年目に入った今、ちょっとだけ停滞している福島のために刺激を与えられるような存在になる。それが起業をする理由の一つかもしれません。