びすたーらい、びすたーらい

”びすたーらい”とはネパール語で”ゆっくり”という言葉。そんな”ゆっくり”した国 ネパールの青年海外協力隊隊員の奮闘記

ネパールの田植祭りに行ってきたよ!

ナマステ!

 

このブログの名前を変え、リスタートを切ってから1ヶ月

最近、青年海外協力隊員のブログにも関わらず、協力隊やネパールの事を全然書いていないことに気づきました。

 

もう任期も残り9ヶ月に迫ってきたので、ネパールの事や活動のことなど、少しでも記録に残しておこうと考えています。 

 

 

そして、今日(6/29)はネパールの農業の1年間でいちばん大事な行事がありました。

 

そんな一日を記事にしました。よければ御覧ください。

 

 

 

 

なぜ今日がネパールの農業にとって、大事な日なのか!?

 

今日は西暦で2017年6月29日 

ネパール暦で१५गते,असार,२०७४(2074年アサール月15日)

 

 このアサール月15日というのがネパールの農業にとって、とても大事な日なのです。

 

なぜかというと、今日は全ての人が(田んぼを持ってる持っていないに関係なく)今年の豊作を祈願し、プジャ(祈り)をする日だからなのです。

 

 

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実際に今日facebookでネパール人から貰った画像

 

 

一昔前までは、この日が田植えが終わらせる一つの目安とされていたそうです。

しかし、最近の気候や作型の変化に伴い、7月に田植えをする方も沢山おられ、どちらかというとプジャをして、一種のお祭りして楽しんでいる様です。

 (みんなで田植えをする日なので、今日は学校が休みです!)

 

 

そして、今日は豊作を祈願してダヒチウラ(ヨーグルト&干した米)を食べます。

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今日、筆者が食べたダヒチウラ 今日だけで3杯はダヒチウラを食べました…

 

 

今日は、私の配属先が主催した「田植え祭り」に参加してきましたので、その模様をお伝えしたいと思います。

 

 

 

田植え祭りの模様

今日は絶好の田植え日和という晴天にも恵まれ、田植え祭りが始まりました。

 

オフィスから田んぼまで1時間近くかかるため、バスで田んぼまで行きましたが、その車中で見せる音楽のPVもすべて田植えにちなんだもの

否応なく「田植えをするぞ!」ムードが徐々に高まっていきます。

 

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到着してからも、お祭りムードが半端ないです。

ディディハル(おばちゃんたち)の踊りを横目に田んぼまで歩きます。

 

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まずカリキュラムが始まり、私のオフィスの上司や市長さんなど話を始めた後に…

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日本でいう所の「のど自慢大会」が始まりました(笑)

これも目的があって、農業に関する替え歌しか歌っちゃダメというルールがあるらしいです。

上位入賞者には賞金も出しています(一位で2000円くらいです。)

 

 

そして歌っている人たちは、日本でいう所の農業協同組合の組合員です。

大体は、「農薬・化学肥料を減らしましょ」とか「IPM農法をやりましょう」みたいな替え歌でした。

 

 

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その頃、田んぼでは「田植え祭り」に来た学生が、遊び始めました。

 

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今日来ていた子たちは、私立学校のclass6-10(日本だと中学生くらい)で、家が農家ではないために田植えを手伝うことをしない子が多く、もの凄いはしゃぎようでした(笑)

 

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そのうち、のど自慢大会が終わり、みんなで田植えに入りました。

配属先の所長も田植えをしています。

 

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もちろん!私も田植えしました。

去年も何度かやっているので、今年は幾分早く手植え出来るようになりました。

でもディディ(おばちゃん)の手植えは早すぎてついていけません。

 

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今月帰国する先輩隊員から、技術補完研修でお世話になった自然塾寺子屋のTシャツを最近受け継いだので、今日はそれを着て田植えしました! 

 

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そして、田植え祭りを盛り上げるのにいちばん大事なのは「音楽」です。

手植えをするリズムが取りやすくて、植えるスピードが上がる気がします。

 

田植えをやっている最中は、ラッパやマーダルなどの伝統楽器をずっと演奏してくれていて、すごく田植えがやりやすかったです。

 

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田植えが終わったら、みんなでダヒチウラ(ヨーグルト&干し米)を食べて解散です。

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 同じ配属先の隊員と

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<まとめ>田植えをイベントにすると、すごく楽しい!

 

日本では田植えをイベントにすることが、少なくなってきた気がします。

 

田植え機を使えば、10aが30分程度で終わってしまうので、どんどん大規模化が出来る。

ただ反面、古来から続く「田楽」といった文化がなくなっている気がします。

 

ただの農作業になってしまっては、面白くないです!せっかくやるなら楽しまないと!

 

 

 

反面、ネパールでは田植えの最中に酒を飲み、音楽を聞きながら、泥だらけになってする。

 

「楽しければそれでいい。本当にネパールらしいな」と、今日を通じて本当に微笑ましく感じました。

 

 

今まで感じていたネパール人のムカつく所

例えば… 「待ち合わせに来ない。電話しない。雑談ばっかり」と感じていた部分も、気にならなくなりそうです。

 

もっと楽しめば良いんだ!とネパール人に教えてもらった1日でした。

 

もし、手植えをする機会があれば泥んこになりながら、やってみるのをオススメします。